近赤外分光法は赤外分光法と異なり、水分を多く含む物体、丸のままの物体に対しても化学情報を取得できることから食品分野に限らず、多くの分野で利用されています。沖縄での例として、サトウキビの甘しゃ糖度分析、マンゴーの糖度分析などに利用されています。その他の例（お米など穀類・豆類の水分計、小麦分析、オイル分析等）

ケモメトリックスについて

　ケモメトリックスとは、化学（Chem）と計量（metrics）からできた造語で、信号処理、定量・定性分析等、実験データの解析に関する研究分野です。回帰分析やパターン認識、深層学習、データフュージョン等、さまざまな実験データに対応する研究開発が進んでいます。高度化する分析機器に比例するように複雑で膨大なデータが取得できるようになった現在、多くの分野で活用されています。近赤外分光法にとって不可欠の手法です。